文大杉並高校ソフトテニス部 訪問記
勝つことよりも大切なことがある
野口先生の生活語録とソフトテニス語録です。(2015年1月)
【インターハイを優勝するために】2014年12月
文大杉並高校の野口監督から、インターハイを優勝するためにの「続編」が届きました。
去年から今年にかけての、文大の大会経験をもとに書かれたものが中心ですが、
OGが多数参戦した天皇皇后杯の試合での見方なども必見です。新規は38以降です。
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2014年3月中旬に文大杉並学園高校女子ソフトテニス部を訪問させてもらいました。
訪問した日はちょうど卒業式の日で、昨秋国体で優勝したメンバーが、高校を卒業していくまさにその日でした。
「心が技術を超える」というのをテーマにしている高校チームですが、そのチームを作りあげているのが、野口監督です。
最近は「勝つことよりも大切なことがある」というのを、もう一つのテーマにしているんだということで、一つのプリントを見せて
もらいました。
それは「職人心得三十箇条」というものです。
秋山木工という会社のものです。
以下のようなものなのですが、30箇条をご覧になりたいかたは、ネットで検索してみてください。
たくさん出てきます。
1. 挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます。
2. 連絡・報告・相談のできる人から
現場に行かせてもらえます。
3. 明るい人から、現場に行かせてもらえます。
4. まわりをイライラさせない人から
現場に行かせてもらえます。
5. 人の言うことを正確に聞ける人から
現場に行かせてもらえます。
6. 愛想よくできる人から現場に行かせてもらえます。
7. 責任を持てる人から現場に行かせてもらえます。
8. 返事をきっちりできる人から
現場に行かせてもらえます。
9. 思いやりがある人から現場に行かせてもらえます。
10. お節介な人から現場に行かせてもらえます。
これは職人向けのものですが、職人を選手に、現場を試合に言葉を換えると、
すべて選手たち、チーム作りに当てはまるものだと、野口先生は言います。
よく、まわりをいらいらさせる選手というのはいます。
本人はそんな気はないのかもしれませんが、そういう選手がいるとチームとしては扱いが面倒で
チーム力を低下させる原因になったりします。
でも、こういう選手ほど、主力選手で試合に勝つには必要不可欠な選手の場合が多いのです。
我慢して、こういう選手を使って、そして、チームとしては複雑な状態になってしまうというのは良くあることです。
野口先生は、こういう所を徹底しています。
チーム作りのために、そういう選手はたとえ、勝つために必要でも、長い目でみれば使わない方がチームの
ためだと思えば使わないのです。
今回も訪問してみて、選手はいきいきと練習をして、野口先生に積極的に質問したりして、前向きに練習をして
いました。
その雰囲気にあこがれてか、この4月からの新入部員は20数名にもなるというのです。
部活動全体では1,2,3年生あわせて40名以上の大所帯です。
技術的な面でも、様々野口先生とは話をさせてもらいましたが、なんと言っても、学びたいこととして、このチーム作りや部活動
運営などだなと思いました。
この勉強をさせてもらおうと、4月にもう1回訪問することにしました。
技術面ももちろん勉強してきます。
野口先生は「1を作る」ということをすべてのプレーで共通して指導しています。
その1を作るということと、すべてに共通するということが初心者上達の鍵ということもおっしゃっていました。
詳細は以下をご覧下さい。
この野口先生の話の中で、中学生は引っ張れないという言葉が良く出てきます。
この認識は、自分には無かったことで,実に新鮮でした。
バックでもフォアでも、初心者には引っ張ることが、流すことよりも難しいということなのです。
そこで、野口先生はさかんに、この引っ張りにこだわって練習を行っています。
自分の選手には引っ張りを覚えさせ,武器として、相手の選手は引っ張りが
不得意という前提で前衛のポジションを取ります。
そのポジションの目安となるのが、ネットに貼られたネットマークなのです。
このマークはセンターに1つ、そこから1.6mのところに1つ、さらにそこから
1mのところに1つ、これを左右やるので,合計5つのマークになります。
テープの写真は2番目の記事の1枚目の写真をご覧ください。
高校生は1.6mではなく、1.5mとなるそうです。
単純にこれは前衛の能力を考えて、中学生の場合が10センチ、サイドに寄るのかと
思っていましたが、そんな単純ではありませんでした。
ストレート展開になった時は、中学生の方がこの10センチ分、積極的ポジションに
なるからです。
この時、出てきたのが、中学生は引っ張れないので、これでいいのです
というものでした。
ネットマークの写真は下の写真をご覧下さい。
フラフープの打つコース1〜9
〜0からつくるチームづくり、1をつくる技術指導〜
野口監督のノウハウが詰まった野口ノートを10倍上達するソフトテニススクールで刊行しています。3年越しの複数回取材における総力全4巻刊行です。
DVD VOL1
■0から作るチーム作り 部活運営とチーム作り
DVD VOL2
■技術 「1をつくる」基礎論
DVD VOL3
■技術 勝ちに行く編 応用から戦略へ
DVD VOL4
■文大杉並高校の日頃の強化練習メニュー
野口英一監督プロフィール
初代U-14ナショナルチーム監督
元東京都公立中学校教員
NHKスポーツ教室に複数回解説者として主演等、テレビ出演多数
現在文化学園大学杉並中学高等学校教員ソフトテニス部監督。
インターハイ準優勝1回。国体2連覇、選抜大会優勝1回。
前任の日野市立第二中学校では男女ともに指導し全国大会優勝や入賞
中学都道府県対抗大会でも東京都監督として優勝など経歴多数
詳細は以下をご覧下さい。
心が技術を超える!編
2012/5/18
そこでの様子を、ここで紹介していきたいと思います。
文大杉並ソフトテニス部はインターハイ常連校で、監督の野口先生は前アンダー14
の監督で、国際ジュニア大会開催にも大きく貢献された方です。
NHKのソフトテニス教室の講師を行うなど、その指導方法には定評があります。
平成23年10月23(日)にも新規のソフトテニス教室はEテレ(前の教育テレビ)
で放送があるそうです。
指導は、野口先生と武元コーチで二人三脚で行われています。選手も38名と大所帯
ですが、活気ある良い練習が行われていました。
その様子は以下にブログとしてまとめましたのでご覧ください。
【訪問】
【こだわりの練習】
【野口先生の練習とポジション】
【選手の決め方】
【前衛練習】(動画もあり)
【スコアー】
中学生ソフトテニス顧問の会
NPOソフトテニス指導者協会