2007宮城全中ソフトテニス特集ページ
結 果
< 男子団体 >
 1位 多治見中学校(岐阜)
 2位 向陽中学校 (広島)
 3位 鶴岡第一中学校(山形) 宮城野中学校(宮城)

< 女子団体 >
 1位 就実中学校(岡山)
 2位 鶴城中学校(熊本)
 3位 朝桜中学校(滋賀) 豊田南中学校(静岡)
 
 
女子団体戦
就実が3連覇。
 今年は、鶴城が頭一つ抜け出ている感があった。前日の個人戦でも優勝、3位、5位のペアが揃い、試合内容も他を圧倒していた。ダブル後衛対策も完璧であった。隙がない。そんな感じだった。
 
 1回戦の注目は能都中(石川)対関東1位の杉戸中との対戦。この試合は2時間もかかる熱戦になった。1本目、杉戸が常に押し気味で1年後衛佐々木も為すすべなく、杉戸が快勝。
 2本目、前日個人2位の片方後衛の能都の二田と1年前衛で1年後衛佐々木と組んで昨年度全小個人1位の山瀬が組んでのペア。二田が全く調子がでないのと、杉戸の大将ペア、日置・樋口が押せ押せで、あっという間にG3−0となる。4G目、徐々に二田のストロークが安定してきたが、日置も調子が落ちるわけでなくP3−2でマッチを握る。手に汗握る中、ラスト1ポイント。ここでの続いたラリーで何本かチャンスがあった。前衛が飛び出すチャンスや、ちょっと深追いのスマッシュや後衛のサイド抜きなど攻めるチャンスを結局できずに追いつかれ、逆転でこのゲームを取られる。結局、最初で最後のマッチをものにできずに、その後能都のペースになってしまい、杉戸は健闘ながら敗退した。
 
 2回戦は能都対就実の実に厳しい対戦。能都はここで、1回戦とペアをがらっと変えてくる。1本目に昨年全小優勝ペアの佐々木・山瀬をもってきた。就実1本目は小林・槇尾組は一昨年度全小チャンピオン。奇しくも年度違いの全小チャンピオン同士の試合になった。結果は就実の快勝だった。
 2本目は前日準優勝能都のペアが就実3番手に快勝。3本目勝負になったが、就実三木・檜山のダブル後衛の前に能都は敗退した。
 
鶴城は順調に危なげなく決勝まで勝ち上がった。準決勝では東海1位で志波姫、備前を倒し勝ち上がってきた豊田南にも勝利して早々と決勝進出をきめた。
 
一方就実は、準決勝は結果こそ2−0だが近畿1位の朝桜(滋賀)に苦しんだ。1本目は就実小林ペアが勝利したが、2本目就実のダブル後衛は朝桜の鈴木・中村に苦しみ、ファイナルへ。ファイナルもP2−6でリードされ、4本のマッチを握られるところから6ポイント連続で三木・檜山が大逆転勝利をし、勢いにのって決勝に進んだ。
 
 決勝は、オーダーが鶴城が123。就実が132。というオーダー。鶴城はどこからでも相手の3番手には勝利できる関係から、結果として、1本目の大将同士の試合結果が大きく勝利に関係すると思われるオーダー。
 結果は、前日の個人戦の内容とはかけ離れた不調に終わり、就実の小林の能力が際だつ試合になりG4−0で就実の快勝。2本目は鶴城が勝利し3本目勝負になったが、就実が準決勝の勢いのままダブる後衛が快勝。
 伝統の力だろうか、鶴城はオーダーも含め自分たちの試合ができなかったが、就実は、堂々と試合ができた。個人戦のダブル後衛はどうだったのかという声も聞こえたが、団体戦で見事に挽回した。
 
男子団体戦
 男子団体戦は鶴岡第一(山形)と多治見(岐阜)を軸にトーナメントが進んだ。
多治見は前日個人準優勝の小栗・小池を中心にまとまったチームで決勝まで危なげなく進んだ。
鶴岡第一は、昨年の全中覇者で、連覇を目指す。2年前の全小個人優勝ペアの石塚・大津ペアを中心に戦う。鶴岡第一は東北ブロック大会で急きょ石塚・大津ペアを崩し入れ替えてペア替えをしたことが良い方に向いたということで、それ以降団体戦ではペアを崩して試合を行ってきた。
 山場は準決勝だった。鶴岡第一のオーダーは132。一方中国ブロック1位の向陽(広島)は大将の草野・中野が2番目に出る、312のオーダー。3本目勝負になることが予想された。
 1本目が接戦となった。向陽中の今中・今林の今林の飛び出しボレーがおもしろいように的中し、あっという間にG3−0になってしまう。そこから石塚の粘りも出てきて、G2−3まで追いつくも、最後ジュースを繰り返すも敗退。これで鶴岡第一が苦しくなった。ところが、次の対戦も向陽1番手と鶴岡第一3番手の試合ながら大接戦。ファイナルまでもつれ込む接戦になったが、最後は地力に勝る向陽が勝利。鶴岡第一の2連覇の夢は潰えた。
 
 決勝は多治見の小栗・小池がG4−0で準決勝金星の今中・今林を一蹴。
 2本目は向陽の大将が意地で、安藤・村井をファイナルで辛勝。
 3本目勝負になったが、試合展開は一方的になり、G4−0で向陽の大谷・樋口を古越・佐藤が下し結果2−1で多治見が下馬評通りの強さを見せ快勝した。
 
< 団体戦の見所 〜プレビューから〜>
 男子は、軸は東海1位の岐阜多治見。個人戦は準優勝に甘んじたが、小栗・小池を中心に2ペアがどのチームとやっても勝利をあげられる。対抗は昨年度全中団体優勝している、東北1位の山形鶴岡第一。昨年の優勝メンバーが半数以上残っている。男子はあとは混戦状態。北信越1位の長野三陽、近畿1位の奈良王寺、九州1位の大分安岐、四国1位の香川中部、関東1位の栃木三島、中国1位の広島向陽などにも優勝の可能性はある。
 
女子は今日の個人戦の結果を見ても、優勝候補は熊本鶴城だろう。個人で3ペアがベスト8に入るなどレベルは随一。鶴城の1回戦の相手が千代田女学園で1,2年生のチーム。
 対抗は岡山就実と石川能都。就実は団体戦はダブル後衛を前後衛の雁行陣に変えてくる。2ペアは確実にポイント力がある。一方能都も粒がそろっていて実力は就実と互角である。能都は3月に四日市で行われた学校別団体戦のジュニア王座では鶴城1位に次いで2位になっている。
ただ、この2校は4決めでつぶし合いをする。あがってこれるのは1校だけということになる。
 
< 個人戦 結果 >
     男子(県名:校名)    女子(県名:校名)
優 勝 原・能口 (岡山:藤田) 奥村・須藤 (熊本:鶴城)
2位 小栗・小池(多治見:岐阜) 二田・佐々木(石川:能都)
第3位 中島・石川(埼玉:小川東) 山口・新樹 (熊本:鶴城)
第3位 北村・織田(佐賀:嬉野) 笠井・堀川 (和歌山:東)
第5位 吉田・高橋(北海道:冨丘) 三木・小林 (岡山:就実)
 〃 岩崎・桑原(群馬:子持) 薄葉・大槻 (福島:西郷第一)
 〃 山田・吉沢(長野:三陽) 児玉・田中 (大分:三重)
 〃 堀江・二條(徳島:市場) 藤川・矢羽田(熊本:鶴城)
 
<女子個人戦>
 優勝候補として昨年度全中優勝の就実中、小林・(佐藤)と昨年度都道府県個人優勝の三木(佐藤)の後衛同士が組んでのダブル後衛。ストローク力や技術では抜き出ていると予想された。そのダブル後衛を苦なく鶴城(かくじょう)中のペアは攻略していく。就実中のペアはベスト4決めで山口・新樹(鶴城)と対戦し、勢いがあり回転のかかったシュートとドロップショットに苦しみ、G4−2で就実が敗れる。
 
 結局、鶴城はベスト8に1ペア、3位に1ペア(準決勝同校対決のため敗退)、1位という出場3ペアがすべて入賞という好成績をあげた。
 
 石川能都中の三田・佐々木もダブル後衛。2回戦で奈良大宇陀中の2年生ペアに大苦戦、ファイナル辛勝で勝ち上がり、その後も苦戦し、4決めでは熊本鶴城中の藤川・矢羽との対戦では、鶴城中が途中から急きょダブル後衛に変更して戦うが、そこは4−2で押し切る。準決勝は4−1で和歌山東中笠井・堀川を振り切る。
 
決勝は、一方的な展開となり、鶴城の一方的な展開となった。鶴城のシュートがかなり、打ちにくいのか、ボールコントロールがなかなかうまくいかない中、鶴城中のドロップショット(ネット際に回転をかけて落とすボール)が1ゲーム中に2本程度打ち、それが、ほとんどポイントにつながり、流れを引き戻すことなく、能都は敗れた。
 
<男子個人戦>
小栗・小池(多治見)は、危なげなく順当に勝ち上がった。実力もあり、小学校以来、この年代の常にトップを走ってきたペアだけに、それも当然のように思われた。準決勝の小川東との対戦でも接戦になったが、G3−2でもP2−3でリードされるもあわてることなく追いつき、ジュースでもリード奪い、最後のポイントは小栗が転んだにも関わらず、起きあがりざま強烈なシュートで返し、相手の返球した球を、小池がスマッシュで決めるという、決勝へ向かうにふさわしい、ちょっと違うんだぞというような勝ち方をした。
 
 原・能口(藤田中)も順当に勝ち上がっていった。二人とも体格がよく、筋力も身体能力も高そうであり、プレーもそれに伴う、器用であり、多彩であるプレーをする。原のシュートは流しも引っ張りも、高い打点でも低い打点でも自在であり、どこからも攻めに転じることのできるプレーをする。能口も身体能力の高さを見せ、高いボールも強いが、バックスマッシュもほとんどフォアと同じような強烈さで決める。
 準決勝での北村・織田(塩田)との対戦ではG2−2と接戦になり、追いつき勢いにのる、塩田中ペアは5G目P3−1でリードする。このゲームは落とすかなと思われた時に、そこを藤田中ペアは追いつき、ジュースをものにして、そのゲームを逆転で取ってしまう。そのまま、勢いにのり、G4−2で藤田中が勝利する。
 
 
公式HP    (全結果掲載)